GoldenTree iArbitrage 説明書

  GoldenTree iArbitrageは、 Arbitrage Professionalのインジケーター版です。 あらゆる通貨、CFDを自由に組み合わせた裁定取引ができます。複雑なサヤの計算と表示、ならびに注文ロット数の算出までを全自動で行います。売買サインの指示通りに注文を出すだけで裁定取引を行うことができるツールです。

 最適化レポートに記載されているMagicNoをセットするだけでGoldenTree Arbitrageと同じトレードが実現できます。また、通貨ペアを自由に組み合わせて独自のトレードを実現できます。

 

選べる売買アルゴリズム

 ドンチャン・ブレイクアウトの順張、逆張り、逆張り反対ラインタッチ決裁を搭載。市場に合わせて最適な手段を選択できます。

難しいサヤの計算を自動化

 市場の変動率と円評価額を自動補正。トレーダーは指示された通りのロット数を注文するだけです。

高度な資金管理機能

 GoldenTree シリーズに実装されている資金管理機能が実装されています。毎回、資金に応じた最適なロット数を提案します。

 

<詳細情報>
裁定取引の仕組み
資金管理機能

 


ダウンロード

 商品の最新版は【GoldenTree】インジケーターからダウンロードできます。

 

セットアップの仕方

 商品をダウンロードして、GoldenTree クイックスタートガイド(共通)をご参照ください。

 トレード環境が無い場合は、GoldenTreeトレード環境のつくり方と管理についてを参考にしてください。

<商品のダウンロード>
iArbitrage ダウンロード

 

無料版(試用版)の制限

 ご契約されているFX会社で問題なく動作することをご確認いただくものです。ご購入前に必ず試用版でテストしてください。無料版のパラメーターは設定に関係なく内部で次のように固定されます。

RiskFactor=10、EntryN=100、CloseNp=50、 Pair1=”USDJPY”

 4時間足EURJPYのチャートに貼りつけてMagicNumberに、901を入力するとEURJPY/USDJPYが自動プリセットできます(MagicNoの隣に*マークが表示されます)。

 損益が期待できるものではありません。継続して使用しないようご注意ください。

 

売買の仕方

 上矢印(緑)が出たら、カレントチャート(いま表示しているチャート)の通貨を買い、ペア通貨(Pair1で指定した通貨)を売ります。下矢印(赤)は売買の方向が逆になります。
 注文時のそれぞれロット数は、画面のLots表示を参考にしてください。

(注意)
 パラメーター(RevF=False)のときは、Pair1で指定したペア通貨をカレントチャートと同じ方向でエントリーします(カレントチャートが買いならペア通貨も買い、売りならペア通貨も売ります。

 

チャートの見方

 黄色のラインが2市場間の「サヤ」を示します。2本の緑のラインがドンチャン・ブレイクアウトのHLチャンネルです。サヤの価格が緑のラインを超えたときにエントリーサイン(上下の矢印)が出現します。

 エントリーが執行されるとクローズラインが赤で表示されます。

 

GoldenTree iArbitrageの実行画面

(注:最新版のチャートは図と少し違う場合があります)

— Status OK – トレードステータスです

Spread 現在値/最小値

Profit/Total 直近の決済損益/過去の累積(概算値、円)
MaxPF/DD 最大利益/最大損失(円)
All/Won(%) 総トレード回数/うち勝ちトレード回数(勝率%) PF=プロフィットファクター

Algo、EntryN、CCF
トレード中のアルゴリズム、ドンチャン・ブレイクアウトの期間(エントリー/クローズ)、EntryN期間における2市場の相関係数です。

<Current>
UnitSize= ユニット数(詳細は資金管理参照)
Lots=エントリーサインが出たときに注文する建玉の数
YEN/pip: 1pipあたり金額(円)
Risk/day: 1日の平均価格変動 pip(円)

<Headge>
ペア通貨の情報を同様に示します。

Weight 2市場のボラティリティーをそろえるための補正率。瞬時補正量/設定値 単位は(%)です。

 


 

ライセンス規約

ライセンス規約・免責 ご使用前に必ずご覧ください。

 


 

パラメーター

 ここに記述のない共通パラメーターはGoldenTree共通パラメーターをご参照ください。

 

Algorithm = 1 (1~) アルゴリズム

 エントリーと決済のアルゴリズムを選択できます。

1. ドンチャン・ブレイクアウト(順張り)
 通常のドンチャン・ブレイクアウト。EntryNでエントリーを判定するHLチャンネルラインが規定され、CloseNpでクローズラインが規定されます。

2. ドンチャン・ブレイクアウト(逆張り)
 逆張りでエントリーします。例えば買いの場合、Lチャンネルラインを下回ったところ(通常なら売りのブレイクアウト)でエントリーします。決済はアルゴリズム1と同じです。

3. ドンチャン・ブレイクアウト(逆張り、チャンネルオーバーで決済)
 エントリーはアルゴリズム2と同じですが、反対のチャンネルラインを超えたところで決済します。

 

System Setting

 

Pair1 ペア通貨のシンボル

 組合わせるペア通貨のシンボルを正確に与えます。取引しているFX会社の通貨ペア表示を参考に「EURUSD」「GBPJPY」「USDJPY」 などと入力します。USDJPYpro など末尾に添え字(pro,FXFなど)が付く場合は省略してください(内部で自動的に補完されます)。

注:チャートのステータスがWaittingのままトレードが開始されない場合はこの設定が間違っている可能性があります。
 自動補完される添え字が不適当な場合はAutoSymbol = falseに設定してシンボルを省略せずに正確に入力してください。

 

RevF ペア通貨のエントリー方向フラグ

True: ペア通貨のエントリーをカレントチャートの逆方向にします。カレントチャートとペア通貨が正相関の場合この設定にします。
False: ペア通貨のエントリーをカレントチャートと正方向にします。カレントチャートとペア通貨が逆相関の場合この設定にします。

 

Weight=0 (0~) 2通貨間の変動補正率(%)

 2通貨間の変動補正率を%で指定します。たとえば2通貨間の円評価額が同じであるとき、カレントシートがペア通貨に対して2倍の変動率がある場合は200%、変動率が同じである場合100%となります。

 チャートに表示される「瞬時補正量」を参考に固定の数字を設定することができます。
 0を設定するとATRをもとに計算された瞬時補正量の平均値が採用されます。これは建玉を持つと値が固定されますが、トレード中も平均を取り続け決済されると正しい値がプリセットされます。瞬時補正量と、現在の値はチャート上に表示されます。

 

EntryN =100 (1~ ) HLチャンネルラインの計算期間

ドンチャン・ブレイクアウトのH,Lチャンネルを計算する期間(足数)を設定します。
50~200程度の範囲が適切で、この範囲を大きく逸脱する場合は時間足を変更するのが得策です。

 

CloseNp =50 (1~ )  クローズラインの計算期間

 クローズラインを計算する期間を設定します。入力はEntryNに対するパーセンテージで示します。100にするとEntryN=CloseNとなります。50~100程度が標準です。

 クローズラインはチャート上に赤線で表示されます。サヤがStopGain以上のレンジを越えて利益方向に動いてから有効です。

 


 

バージョンの履歴

2020/12/12 1.05公開
・ステータス表示が不正になっていた不具合を修正。
2018/8/14 Ver1.04公開
・短い時間足で使えるようにした。
2018/3/10 Ver1.03公開
2018/2/20 Ver1.02公開
2016/02/28 Ver1.01公開
2014/06/01 Ver1.00公開

 

<関連商品>
GoldenTree シリーズ

GoldenTreeの商品構成図